
(1)ポート・コーポレーション
ニューキャッスル、ポート・ケンブラ、シドニー(ボタニーを含む)の3つの港にポート・コーポレーションが設立され、商港地区の所有、港湾活動の監督、貿易促進、安全対策の業務を行っている。
(2)水路オーソリティー
作業船や小型商船用の港湾管理
(3)海洋政府コーポレーション
港湾の湿地帯や保留地を将来売却あるいは政府が使用するまで所有・管理するほか、港湾活動の安全基準の管理や、環境・公害問題の監視を行う。
このような体制にしたのは州の3つの主要港を健全に競合させるために設立したポート・コーポレーションが効率的に活動できるようにするためであり、ポート・コーポレーションは地域への責任を有しており、州投資の効果を最大限に引き出す役割を担っている。
また、港湾行政は政策と運営を分ける必要があり、ポート・コーポレーションが港湾運営を担当するのに対し、海洋政府コーポレーションは、港湾開発の方向を示すことになっている。州政府の運輸省や都市計画省と協議を行うのは海洋政府コーポレーションである。
(港湾整備費は誰が出しているのか)
港湾の整備費は州政府から出されている。
(港湾には陸域、水域に境界線が引かれているか)
港湾管理は陸域、海域ともに境界線が引かれている。
(港湾の土地の所有者は誰か)
民有地はなくすべて上記組織が保有している。なお、埠頭のいくつかは民間会社にリースしている。
(港湾の整備計画について国に協議はいらないのか)
州政府が決定している。オーストラリアではほとんどの都市計画が州政府レベルで決定されている。
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